セメントは、建物の建設に最もよく使われる材料のひとつである。
鉱物、ケイ酸塩、炭酸塩、水の混合物からなる。

正確な組成、水分の程度、有機物の含有量は、硬化時間と最終製品の特性に大きな影響を与える。

したがって、原料と乾燥セメントを分析する必要がある。

上記の測定は TG-DSC(STA)を使用した。セメントの主成分は、ケイ酸三カルシウム、ケイ酸二カルシウム、アルミン酸三カルシウムである。

生セメントを水と混ぜると、さまざまな水和物がゆっくりと形成される。

STAに導入されると、まず吸収された水分が熱分解中に蒸発し、次にケイ酸カルシウムの水和物が分解し、570℃からカルシウム、マグネシウム、アルミニウムの水酸化物が生成する。

この効果は、DSCシグナル(水色の曲線)に平行した吸熱効果を伴う質量減少ステップ(赤色の曲線)として見ることができる。
その後、炭酸塩から二酸化炭素が放出され、約800℃で大きな質量減少の段階を示す。

適切な測定装置