熱分析には高温での測定だけでなく、極低温での実験も含まれる。 低温、あるいは極低温での測定が興味深い分野は多い。
例えば 衛星技術や宇宙旅行あるいは 量子コンピューター使用される材料が耐えなければならない温度は10K(-260℃)以下である。
もちろん、熱膨張、相変化、反応性はこの範囲で知る必要があります。 熱膨張については、リンゼイスのディラトメーターL 75シリーズにヘリウムクライオスタットを閉回路に装備することで、10 Kの範囲での測定が可能になります。
この例では、銅標準試料をLinseis L 75クライオディラトメーターで10 Kから400 K(-260 °Cから125 °C)まで測定しました。これを行うには、試料を測定装置に入れ、試料室を排気した後、制御された冷却速度で試料を10 Kまで冷却し、その後、ここに示す膨張測定を行いました。 膨張測定5K/分で制御加熱
この曲線が示すように、-260℃から-200℃の間に非線形の膨張域があり、その後-200℃から125℃まで線形の膨張が続く。