硫酸カルシウム二水和物の二段階脱水は100 °C~300 °Cで起こる。第一段階は半水和物の形成である(CaSO4・2H2O→CaSO4・1/2H2O)。さらに脱水が進み、無水物が形成される(CaSO4½H2O→CaSO 4)。約340℃での発熱作用により、無水物はβ-硫酸カルシウムに転化する。約1220 °Cの曲線における発熱は、β-硫酸カルシウムからα-硫酸カルシウムへの変換である。硫酸塩の分解は、1250 °C以上の温度でのさらなる質量減少によって特徴づけられる。硫酸カルシウムは酸化カルシウムに変換される。硫酸カルシウムと酸化カルシウムの共晶混合物の融解は1380℃でピークに達する。