希少で光沢のある銀白色の金属であるパラジウムは、その高い融点とユニークな熱物性により、熱分析で分析される。

実験室では、パラジウムをSTA PT 1600で測定し、図のような融解曲線を得た。

測定は、5.6mgのパラジウムワイヤーを用い、窒素雰囲気下、5K/分の速度で行われた。

得られたDTA曲線は、パラジウムの融解過程を示す明確な吸熱ピークを示し、1554.3℃でオンセット、1559.3℃でオフセットした。

ピーク面積の積分値(-157.3 mJ/mg)は、融解エンタルピーを表す。

このような融解挙動と融解エンタルピーの正確な測定は、DSC装置の校正に極めて重要であり、様々な研究および工業用途の熱分析における精度を保証する。

適切な測定装置