黒鉛は、濃い灰色の固体として存在する炭素修飾物である。非常に高い耐薬品性を持ち、正極材料、建築材料、センサー部品など、さまざまな用途に使用されている。加熱すると酸素と反応して一酸化炭素または二酸化炭素を生成する。しかし、不活性で酸素のない環境で加熱すると非常に高い温度に達することができるため、超高温炉の炉材や加熱材としても使用されている。
この例では、グラファイト試料を真空中でLFA1000(レーザーフラッシュアナライザー)を用いて分析した。
熱拡散率は、常温から1100℃の間のいくつかの温度レベルで直接測定された。 また 比熱容量は、同じ測定において、第二の試料位置の既知のグラファイト標準を参照として用いて決定した。
熱拡散率の積 熱拡散率比熱と密度の積から熱伝導率が求められる。
その結果、熱伝導率は典型的な連続減少を示し、熱拡散率は500℃以上でプラトーを示した。Cp値は温度とともに増加する。