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ガラス転移温度(Tg)とは何ですか?
ガラス転移点またはガラス転移温度Tgは、ポリマーやガラスがゴムのような粘性のある状態に変化する温度スケール上の点である。
ただし、これは融点とは異なる。
アモルファス金属の場合はガラス転移温度、無機非金属ガラスの場合は変態温度と呼ばれる。
特にポリマーの場合、ガラス転移点は固定パラメータである。
プラスチックのガラス転移は、試料のごく一部が凝集状態を変化させるだけなので、本当の相転移ではない。
より正確には、個々のポリマー鎖は溶融状態に変化することなく、互いに移動することができる。
ガラス転移は特定の温度に正確に割り当てることはできず、測定方法と一般的な条件に依存するため、ガラス転移を決定する際には標準を遵守し、測定パラメーターを正確に制御できるようにすることが重要である。
そのため、熱分析で使用する測定方法は、ガラス転移温度ごとに指定する必要がある。
ガラス転移温度の測定方法
ガラス転移温度の測定には以下の方法がある:
- 動的機械分析(DMA)
- 動的示差熱量測定(DSC)
- 複合熱分析(TGA+DSC)
- ダイラトメトリー(DIL)